有田Likeiart展 作品の行方2「ご婦人と作品」
5月2日 展示会場で
少し表情が乏しく疲れた顔をしているご婦人が私の作品を見ている。。
ご夫人「これ額とかいれなくて大丈夫なの?」
李惠 「ええ、和紙の風合いがこの方が活かされるので このような作品にしているんです
額に入れると ガラスに反射するでしょ。。。。
どちらからですか?」
ご婦人「東京からだけど、実家が有田だから。。。
母が亡くなったから帰ってきたの」ご婦人は無表情に言う。
李惠 「そうなんですか」
ありきたりの言葉は私が言うのはきっとふさわしくない と思いそれだけを言った。
ご婦人はずっと作品を眺めていた。
ご婦人「ついていないことだらけだから、、これにしよう。自分に贈る言葉」
そやって選らばれた作品
この作品が少しでもご夫人の気持ちを明るくすることができれば、、と
少しクールなご婦人に緊張しながら包みを終えた。
李惠 「ありがとうございます」
ご婦人はクールでシュールに帰られた。
最終日の夕方。。
「さー店じまいだ〜〜〜」
なんて最終日のヒマさにさっさと帰りたくて片付けの準備をしていると、、、、、
またあのご婦人が会場に現れた。。。
「のむネ」というサイダーを注文された。
李惠 「今から東京へ戻られるんですか?」
ご婦人「うん」
李惠 「これ私の猫のカレンダーですが、よかったら使って下さい」
500円で売っていた言葉が書かれた「ミーのすべては愛 カレンダー」を差し上げた。
ご婦人は少し戸惑って、、少し明るい表情になった。
また言葉シリーズの作品をじっと見られていた。
「これお友達にプレゼントするわ」と選んで買ってくれた作品
この作品をスーツケースの中にいれ 少し心を開いた小さな笑顔で遠くへと帰っていった。
私は最後のお客様に深く頭を下げた。
少しでもみんながHappyになれるように作品を創り続けていて一番嬉しい瞬間である。
私の作品集はこちらから→http://www.likeiart.com
ぽちっとよろしく!
by likeiart
| 2010-05-09 10:55
| 個展
|
Comments(6)
Commented
by
ダ・シルバ
at 2010-05-09 22:58
x
良かです。
なんか私が予備校時代に先も見えず途方に暮れた時によく読んでた「片岡義男」さんのショートショートを思い出します。
なんか私が予備校時代に先も見えず途方に暮れた時によく読んでた「片岡義男」さんのショートショートを思い出します。
0
Commented
by
likeiart at 2010-05-10 09:18
Commented
by
どーも
at 2010-05-10 12:39
x
近頃涙もろいどーもです。。
Commented
by
mamekorokoro at 2010-05-10 17:58
Commented
by
likeiart at 2010-05-11 00:44
Commented
by
likeiart at 2010-05-11 00:46
mamekorokoroさま
素晴らしいコメント恐縮です。
本当ありがとうございます。
私もこのお仕事を通じてみなさんから沢山の愛を頂いています。
自分を正しくさえしてくれます。
いつも感謝しているんですよね〜。
素晴らしいコメント恐縮です。
本当ありがとうございます。
私もこのお仕事を通じてみなさんから沢山の愛を頂いています。
自分を正しくさえしてくれます。
いつも感謝しているんですよね〜。