李惠likei日々の仕事と、、

蓄音機


c0114110_934463.jpg

通りがかりに見つけた小さな骨董屋。
店内に入るとむかつく香水の匂いがする。

いかにも骨董屋のインチキオヤジ!というような店主がなにやら
新聞をちぎってそれに香水をつけ クンクン匂っている。
店内を少し物色していると、、

「ね~どの香りがいい?」
と私に聞いてくる。

私は差し出された新聞の紙切れ3つを渡されその匂いを嗅いだ。
店主をちらっと見て

「これ誰がつけるんですか?」
と問うと

「私だ!」
なんていーやがる。

私は一番若い女の子に嫌われるだろうオヤジの香り?がする香水を選び


「これがいいんじゃないですか?若い子にモテますよ!」
 
と教えてあげた(笑)

すると、、、オヤジは喜んで
「やっぱりね~これがいいと思ったんだ」
と言ったのだ.... ククク


商売しているのかどうだかよくわからないような店だったが、
このオヤジにしてみたらセレクトがよい。
いくつか使えそうなものがある。

こういゆうものはショップのディスプレイに使えるからね、、
日頃チェックしておかないと。


埃に埋もれた蓄音機を見つけた。

「これ動くんですか?」

「当たり前じゃない、、聴かせてあげようか?」

「ほんとに!?」


誇りまみれの蓄音機を出して来た。
オヤジのくわえ煙草の煙と、埃と香水の匂い入り交じり小さな店内は大公害だった。

「あんた、これ回してて」

蓄音機の横に付いているレバーをクルクルと回す。

「やーーーん、楽しい!手動で動くんだ」
と喜ぶ私に

「当たり前じゃない!電気がいらないんだよ」
とオヤジは嬉しそう。
レコードの針と古い78回転のレコードを大事なケースから出して来て

「どれがいい?」
と聴いて来た。
「私どれって言われてもわかんないから、、なんでもいい」


バリバリバリ~~~♪と蓄音機は鳴り出した。
あまりにもひどい雑音に笑いが止まらなかったが、、
流れる音は、懐かしい音楽だった。。。。



私はそれを聴きながらあの人のことをずっと考えていた。


私の作品集はこちらから→http://www.likeiart.com038.gif

ぽちっとよろしく!
by likeiart | 2010-05-27 09:38 | ひとりごと | Comments(2)
Commented by sasarin at 2010-05-28 09:07 x
李恵さんて文才あるよね!その様子がなんかかなりリアルに伝わってくるんもんね。その可愛い声で、あの人を・・・・・・・
Commented by likeiart at 2010-05-28 18:53
sasarinさま〜
昨日は楽しい時間ご一緒できてありがとうございました。
文才?ありがとうございます。
なんだか失礼なヤツだな〜と自分で思いながら書いてますが、
楽しんでいただけたら嬉しい。
そうです、声からフェロモン出しましょう。
ね、ささりん!