李惠likei日々の仕事と、、

銭湯の想い出


うちのすぐ近所に銭湯があるの。
私は銭湯が好きになった。
銭湯に行くとあの日の事を思い出すのだ。。。。






陽炎がゆらゆらと遠くの人が霞んでみえる。。。。
3年前の暑い夏、京都の思い出。

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知り合いの陶芸家の「おっちゃん」家に泊めてもらって
ギャラリー巡りに連れていってくれたことを思い出します。
おっちゃんは祇園のど真ん中で生まれ京都の街を知り尽くした男。
今は滋賀のほうにお母さんと何匹かの猫と静かに暮らしている。

そのおっちゃんに祇園や町家を案内してもらっていると知り合いばかりに合う。
「普通にお茶を飲みに町家にはいると結構知り合いばっかりでな、
見た事あるきれいな女性がいたから普通に挨拶したら、、、、
よく見ると、、、吉永さゆりやってん、」

和紙の有名な老舗の社長もおっちゃんと同級生で
となりのお茶屋はきらいやねん、という人も同級生。。
老舗の何代も続いている伝統的なお店もみんな同級生で
ちょうどおっちゃんたちの時代に世代交代をしていてみんな社長さん。
おっちゃんの普段の日情の話に、私は目がくりくりなっていた。


京都の人たちはみんな銭湯好き。
京都の銭湯はロケーションが加勢して妖艶な感じがする。
浴衣を着た雅な女性が桶をもって歩いているようなイメージ。

日替わりで違う銭湯に連れてってもらった。
銭湯帰りおっちゃんの同級生とそのお母さんとばったり会い立ち話。
こんなレトロな光景を見たのは懐かしくも初めての体験だった。
時代がタイムリップしたようで夢の中にいるよう。


おっちゃんの同級生は病気で痩せていたけどもとても魅力的な男性でした。
「あいつと俺はこの界隈では女好きで有名で、、結局俺とアイツだけ独身で残って母親と二人暮らし、、、、。そんなもんだよハハハ」

そんなおっちゃんのお友達はその後すぐに亡くなったと聞いた。
一度しか会った事無いけど、一度しかあったことないから
元気の無いその姿は人生をとても儚く感じさせ
とても切なく悲しかった。

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京都の地獄の暑さの中いっぱい歩きながら
いつかはここで個展をしてみたいと夢膨らませていた。
どこのギャラリーを見て回っても作家の意気込みは九州なんかと比べ物にならないのだ。
「私を見て!」と作品自体がどこか攻撃的でプライドを感じる。

3日間、おっちゃんちにお世話になって猫くんたちと遊んで
夜はおっちゃんのお母さんとおしゃべりして楽しかった。
お母さんは90歳くらいなんです。とっても可愛らしくすごく素敵な女性。
「李惠さん、これ見て」と趣味で自分が作った編み物を自慢してみせてくれた。
愛がいっぱいあった。

私が帰るとき
  「ずっとずっとお元気でね」というと
  「うん、なんとか生きてればいいけど、、、
   また遊びにおいで」と

素敵な笑顔で言われた意味を深く考えると
とても寂しかった。
人の一生を、、人の命を、、、考えたシーンでした。



3年前の京都の夏。。。。。。。
おっちゃんやお母さんは今何をしているのだろう。。。




銭湯に行くとあの日のことを思い出す。



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by likeiart | 2009-02-08 00:15 | プライベート | Comments(8)
Commented by あげ升・涼子 at 2009-02-08 02:11 x
李恵さんの、夏の京都の思い出の中に入ったかのような不思議な気持ちになりました。
李恵さんって、文を書くのもお上手ですね!
それと、素敵な思い出がいっぱいですね♪
Commented by akiko at 2009-02-08 10:20 x
李恵さんの夏の思い出の1頁・・・
なんだかかってに」、モノトーンの景色がうかんできました~

あっ!!そして素敵な和紙有難うございました!!感激~~!!
Commented by sala at 2009-02-08 10:47 x
京都だけじゃなく日本中をこんな風情にいたしましょう*``*
形では無理でしょうからせめて精神を・・・
Commented by yakko at 2009-02-09 01:37 x
今度、京都に来られる時は是非お声かけて下さいね(^_-)-☆
京都は私の大好きな街です♪

行くと、ほっとします
Commented by likeiart at 2009-02-09 13:39
涼子さま
夏の想い出が今頃っておかしいんですが、、、
とってもいい経験をさせていただきました。
涼子ちゃんも想い出の中に入ってくれてありがとう、、
映像が浮かんで来るような文章がかけるといいですね。
Commented by likeiart at 2009-02-09 13:41
akikoさま
先日はこちらこそありがとうございました。
とっても素敵な額になりましたよ〜。
お着物がとっても可愛かった。
一生の宝ですね。
それにまつわるモノクロのドラマがきっとあるんでしょうね。
Commented by likeiart at 2009-02-09 13:48
salaさま
京都の銭湯の情景がとくに印象的で、家にお風呂がみんなあっても
毎日のように銭湯にいってご近所さんたちと交流を深めています。
私んちの近くの銭湯はほとんどお客さんがおらず、
番台にすわったオーナーさんが
「うちごと買い取ってほしいわ〜」などと寂しい会話をしてました。
「ご近所つきあい」、、私も苦手でしたが今からは特に大切にしなきゃいけないなと感じるこのごろです。

Commented by likeiart at 2009-02-09 13:50
yakkoさま
は〜〜〜い。ぜひまた京都に行きたいです。
何度行っても回り尽くせない魅力的な場所ですね。
そんなところが近くにあって羨ましいです。